出版社内容情報
五十嵐 徹[イガラシトオル]
著・文・その他
内容説明
本書の中心課題は、都市計画全体から見れば、最終処理的な部分に当たる登記手続です。この登記が完了することによって、都市計画は、ほぼ完成したといえるでしょう。したがって、都市計画の基本法である都市計画法自体を論ずることはありませんが、「都市計画とは何か、どうあるべきか」ということは常に頭に入れておくことが望まれます。登記手続の解説だけを義務的に学んでは、味気ないものになるでしょう。
目次
1 都市計画法制(都計法の規制を受ける土地;都市計画事業関係法令)
2 土地区画整理法(土地区画整理事業;土地区画整理事業の施行 ほか)
3 都市再開発法に関する登記(都市再開発事業の概要;市街地再開発事業の流れ ほか)
4 密集法に関する登記(密集法の概要;防災街区整備権利移転等促進計画に係る土地の登記 ほか)
5 その他の関係法登記手続等(新住宅市街地開発事業;新住宅法による不動産登記手続 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
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「これからのまちづくりは、近代都市計画の成果と遺産を受け継ぎ、同時にその歴史的制約を超えていこうとする地域住民の社会的運動」(Ⅱページ)。コンパクトシティとかシャッター商店街、限界団地といったことばが現代都市問題のキー概念と思う。そうした視点で法律をみると、とかく無味乾燥な法律をFAQ式で書かれているコラム叙述もあり、なんとかついていけるかもしれない。それでもまだ無味乾燥感は素人には否めなかった。実際にまちづくりに関わる人には知っておくべき内容とは思うが、専門家がもっと一般向けに別の冊子をつくるとよいか。2013/01/17