内容説明
サイバー社会でさまざまなインシデントが生じた際に、電磁的記録の証拠保全及び調査・分析を適切に行い、それぞれの主体における行動の正当性を積極的に検証するデジタル・フォレンジックの必要性・有用性が高まっています。本書では、デジタル・フォレンジックについて、初学者から専門家まで、読者のニーズに応じた最新の状況がわかりやすく解説されています。本書を通じて読者は、デジタル・フォレンジックの基礎的知見を身につけることができるだけでなく、技術的・法的な視点の理解を深めるとともに、監査や医療のほか行政や司法の諸分野での実務に活かすことができます。
目次
第1章 デジタル・フォレンジック入門
第2章 デジタル・フォレンジック実務全般の留意点
第3章 調査・捜査とデジタル・フォレンジックの実務
第4章 訴訟とデジタル・フォレンジックの実務
第5章 さまざまな事業とデジタル・フォレンジックの実務
第6章 デジタル・フォレンジック研究会15年史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうち
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デジタル・フォレンジックの手順は、データの収集、検査、分析、報告である。報告書については、公平、客観的、真正、理解可能であることが要件として求められる。また、情報の収集においては、情報の関連性、情報の信頼性、情報の適時性を意識して、収集、分析すべき情報の優先順位をつけることが重要となる。デジタル・フォレンジックのうち、犯罪捜査における電磁的記録とは、電磁的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるもの、と定義されている2025/09/05