内容説明
ヒューマンファクター(HF)は、人間の優れた特性を活かし、マイナス面を適切にカバーすることにより、人間を含めたシステムの安全性、信頼性、効率の向上を目指す学術領域である。本書では、HFで特に重要な考え方を1つの大原則と10の原則という形で簡潔に表している。各章では、各原則の解説に続いてその原則の必要性が認識されるに至った経緯、背景となる学説や理論、実践のための具体的手法、具体的適用事例の順に解説。学術的な基礎知識と、現実の問題解決のための方法論の両者が同時に理解できるHF入門書。
目次
第1章 ヒューマンファクターとは
第2章 組織管理と集団作業
第3章 教訓の反映と教育訓練
第4章 システム設計
第5章 タスク設計
第6章 ヒューマンインタフェース
第7章 結言と将来展望
著者等紹介
古田一雄[フルタカズオ]
東京大学大学院工学系研究科教授。1981年東京大学工学部原子力工学科卒業。1986年東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻博士課程修了、工学博士。(財)電力中央研究所研究員、東京大学工学部講師、同助教授、同大学院新領域創成科学研究科教授を経て、2003年より現職。専門は、認知システム工学、安全社会技術、社会デザイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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