内容説明
本書は、多くの主要概念に基づいて高品質を実現するための“原理”“プロセス”“手法”を扱う、ソフトウェア工学の実践的教科書、専門家のための実務的ガイド、総合的な入門書として、最新の技術を広範囲に平易に解説している。ソフトウェア工学の全領域にわたる実践的・体系的な知識が得られるとともに、およそソフトウェア工学と言われる分野をカバーする多数の文献と160を超えるWWWのサイトが掲載されている。
目次
第4部 オブジェクト指向ソフトウェア工学(オブジェクト指向の基本概念と原則;オブジェクト指向分析;オブジェクト指向設計;オブジェクト指向テスト;オブジェクト指向システムの技術的メトリクス)
第5部 ソフトウェア工学の進んだ話題(フォーマルメソッド;クリーンルーム開発;ソフトウェア再利用;リエンジニアリング;クライアント・サーバソフトウェア工学;CASE:コンピュータ支援ソフトウェア開発;進むべき道)
著者等紹介
プレスマン,ロジャー S.[Pressman,Roger S.]
世界的に知られたソフトウェア工学コンサルタント、著述家。コネチカット大学を卒業後ブリッジポート大学で博士号、コネチカット大学で博士号を取得。以来25年以上にわたり工業製品や産業システムのソフトウェア開発に従事。技術的な面でも管理的な面においても責任ある立場で活躍中。技術者として、また管理者として、航空宇宙分野における最先端の設計や生産に用いられCAD/CAMシステムの開発、科学技術計算やシステムプログラミングに従事。その経歴は産業界にとどまらず、ブリッジポート大コンピュータ工学科のBullard社寄付講座助教授、ブリッジポート大CAD/CAMセンタのセンタ長も経験。現在R.S.Pressman&Associates,Inc.社長。RSP&A社は、ソフトウェア工学的な手法を専門とするコンサルティングとトレーニングの会社で、博士は主任コンサルタントとして効果的なソフトウェア開発を支援。プレスマン博士の開発したRSP&A法は、クライアント自身が現在どの程度ソフトウェア工学的な活動を行っているのかを評価するための手法。フォーチュン500(訳注:米国の売上規模上位500社)の多数の企業へのコンサルティング、トレーニングのための様々な製品やプロセス改善のサービスを提供。ソフトウェア開発を包括的に扱うビデオ教材“Essential Software Engineering”や、プロセス改善を自己学習するシステム“Process Advisor”などはRSP&A社の開発製品。博士は多くの学術論文を著し、雑誌や専門誌にも数多く寄稿。著作は『実践ソフトウェア工学』を含め6点。プロセス改善の際に発生する致命的な管理上の問題について述べた最初の著作『Making Software Engineering Happen』(Prentice Hall社、『ソフトウェア工学的活動のはじめ』、ビジネスや社会に対するソフトウェアが与えたインパクトについて述べた『Software Shock』(Dorset House社、『ソフトウェアショック』)、最先端のソフトウェア工学的手法を導入し使いこなすためのガイドラインが独特のQ&A形式で書かれた『A Manager’s Guide to Software Engineering』(Mc Graw-Hill社、『ソフトウェア工学的活動のための管理者向けガイド』)など。「American Programmer」誌、「IEEE Software」誌の編集委員、「IEEE Software」誌のコラム“Manager”の編集担当。ACM、IEEE、Tau Beta Pi、Phi Kappa Phi、Eta Kappa Nu、Pi Tau Sigma会員
西康晴[ニシヤスハル]
1971年4月17日生。東京大学大学院工学系研究科博士課程在学中。飯塚教授と共にソフトウェアテストの研究に従事。専門はソフトウェア品質学(ソフトウェア工学)およびTQM全般。特にソフトウェアテスト、プロジェクト管理、ピープルウェアに興味を持つ。ソフトウェアテスト技術者のためにTestingEngineer’sForumを設立。世話人を務める。趣味は、猫を愛でること、バスケットボール、アイスホッケー、CD収集。最近はスノーボードに心を奪われている
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