出版社内容情報
“瞬撃手"の異名を持つ空手家・横山和正が、型を始め突き、蹴り、武器術など沖縄空手の基本から見直し、著者自身が体験した「空手に成る」ために必要な原理を解き明かす。「技術の前に必要な“空手の姿勢"とは何か?」「なぜ四股立ちとナイハンチ立ちが基本なのか」「型とは何か」「本土の空手と沖縄空手との違い」など、初心者はもちろん、もう一度新たな気持ちで空手に向かい合いたいすべての「空手家」に贈る一冊です。
はじめに
第0章 まだ未知の武道だった空手 一生涯学べる空手を求めて 台湾で気がついた、沖縄空手の重要性
第1章 空手は何を養うのか
第2章 衛笑堂老師のこと
第3章 正拳に関する考察
第4章 空手の手法
第5章 空手の蹴りと移動
第6章 立ち方が力を創る
第7章 型に入る 型こそ空手
第8章 ナイハンチの魅力
第9章 ピンアンの深み
第10章 夫婦手の基本
第11章 掛け手で制し、掛け手で養う
第12章 空手における投げ技・関節技
第13章 空手の要「古武術」
第14章 稽古について
第15章 横山和正インタビュー
おわりに
横山和正[ヨコヤマカズマサ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
2
沖縄と大和の考え方の違い、初心者の型練習の心得、握り指など参考になった。2019/01/01
やま
2
形の大切さがよくわかる。普段できない動きをできるようにするのが形という考えは面白い。2018/11/10
DABAN
1
型は「早く」「フルパワー」でやる。これが著者が沖縄空手で経験したもっとも大きな違いだったという。型では仮想敵を想定し、正確な技を身につけよと教わることがある。だが沖縄では雑でもいいから全力でやりきれと言われる。それは自分の体の枠組みを壊し、「違う次元」に入っていくための回路なのだ。著者はこれが本当の伝統空手だと押しつけているわけではない。徹底して経験と体感をもとに語られる言葉には説得力がある。2020/02/21