内容説明
僕たちの棲む地球のうえに、光のシャワーが降り注ぐ。まるで宇宙の色を集めたように。まるで静かな音楽のように。オーロラと星と植物たちをめぐる、うつくしい写真とことば。光と色彩の写真集。
著者等紹介
坂本昇久[サカモトノリヒサ]
1964年東京生まれ。写真家。1991年、本物のオーロラとアラスカの自然を撮る自然写真家・リロイ=ジンマーマン氏のスライドショーに出会う。以来、毎年カナダ・イエローナイフを中心にオーロラを追い求め、極北の夜の世界を訪れている
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感想・レビュー
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陽子
19
こんなに美しく劇的な風景が現実に存在するのだろうか、と思うほどのオーロラの素晴らしい写真の数々。写真に名付けられたタイトルも素敵。カナダ・イエローナイフの北緯62度が拠点。オーロラに魅せられた著者の感嘆にも似た文章から写真の奥にある実感に迫って行くような気持ちがした。オーロラは磁力線に沿って現れるとのこと。磁力線を目で見ると、こうなるのか。『ビーバーの月見』という写真が幻想的だった。寒さの極致は美しい。「フルムーンシフト」見たことない満月写真添え文「満月は事故や犯罪が多い」現実、大地震も満月に多いとは。2019/05/15
キヨミズ
11
オーロラの写真集。場所や時間において見え方が異なるオーロラ。それらを作者が詩とも言える美しい言葉で説明してくれるのが魅力的。オーロラと大地との融合も魅力的で自然の雄々しさを感じれる一つ。2014/07/31
寧々子
9
山々に木々に川に湖に・・・降り注ぐオーロラはどれも神秘的で、あまりにも美し過ぎて魅入ってしまいました。 短いものも含め殆どの写真に添えられている著者によるエッセイが、オーロラと自然に対する愛情と知識に満ち溢れていて、心地よい時間を過ごすことができました。 私のお気に入りは「ビーバーの月見」とタイトルがついた写真。 朧げな月とオーロラが映りこんだ水面、霧に霞む沼は、この世とは思えないほど幻想的です。 オーロラの美しさを眺めながら、同時に地球の美しさをも堪能することが出来ました。2015/03/16
yuzi
3
オーロラベルトの真下に位置し、年間を通してオーロラを見ることができるカナダのイエローナイフで撮影されたオーロラ写真集。撮影者である坂本氏本人によるエッセイが付されており、写真とともに読むと一層楽しめます。ハッとするほど美しく幻想的な作品集です。寒い夜に眺めれば、より気持ちは極北の大地へと飛びやすくなるかも。2010/04/22
deerglove
2
本当はそこにあるはずなのに普段は見えないもの、奇跡のような偶然。私たちがオーロラに期待するのはそのようなものの「実在」なのかもしれません。ここにある写真も確かに素晴らしいのですが、やっぱり現地イエローナイフで実物を体験したいものですね。2015/07/09