内容説明
歴史に隠された異能の武人達の知られざる姿に、豊富な資料と独特の観察眼で迫る。
目次
第1章 松林左馬助 夢想願立(松林左馬助永吉誕生への系譜;異界との交流によって新流儀を開く ほか)
第2章 加藤有慶 起倒流柔術(離れ業の名人 加藤有慶;有慶の師 瀧野遊軒 ほか)
第3章 松野女之助 小山宇八郎 弓術(松野女之助、小山宇八郎兄弟;旗本の武士との矢ためし ほか)
第4章 白井亨 天真兵法(勝海舟が感嘆した剣客・白井亨;白井亨、その生い立ち ほか)
第5章 手裏剣術(混迷している現代の手裏剣像;手裏剣は最も原初的な武術の形態 ほか)
著者等紹介
甲野善紀[コウノヨシノリ]
1949年(昭和24)東京生まれ。78年松聲館道場を設立。以来、日本の武術をさまざまな角度から研究し、現在は、全国で行われる講習会を始め執筆活動で多忙を極めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mat
4
「剣の精神誌」と今回の書籍は、歴代達人の日常に迫る非常に魅力のある内容で、何度も読み返したくなる。甲野氏の代表作だと思う。2015/09/18
Yoko Narano
3
加藤有慶(柔術)の神技だけでなく人柄がとても良かった。力士「私が先生に投げられたのでしょうか。それとも、私が勝手に転んだのでしょうか。どちらなのでしょう」有慶「それは私にも分からない」に、何だか鳥肌が。願立剣術物語ほか資料の全文が載っていて、まだ読んでいないけど、貴重だと思う。2016/07/01
なつきネコ@たくさんの本に囲まれてご満悦な化け猫
3
百万人中一人が知ってる武人を取り上げた一冊。なにせ有名なのが白井享。松野兄弟は甲野さんの本でしか聞いたことがない。しかし、日本史には本当にスゴい達人がいたんだな。師匠から、日本で一番に退化した武術は弓といったのが理解できる。鉄兜を貫くとか。さらに白井享で思ったが、吉川英治は武蔵より白井享を書くべき。なにせ理想の剣の精神の探求者なあたりで。居合いと同時に手裏剣を学んだためか、最後の手裏剣の歴史の概要は興味深い。出てくる武人はみなスゴい私も彼らのような剣の片鱗でも理解できるかな。まだまだ鍛えないと。2015/10/14
TERu☆
1
弓術、手裏剣術の達人の技はにわかには信じがたいスゴ技でした。2015/10/24
-
- 電子書籍
- 華和家の四姉妹(2)