出版社内容情報
幕末の狩野派に学んだ絵師が書き残し、大正末期に東京美術学校がまとめた日本画技法書『丹青指南』。そこに記された画材や基底材、彩色の知識と描法などを現代の技法と照らし合わせ、検証を試みた貴重な虎の巻です。※2016年11月初版刊行の同名書籍のカバーデザインと定価を変更し、再刊行したものです。内容に変更はありません。
内容説明
本書は「彩色の虎の巻」とされる幻の技法書『丹青指南』を中心に日本画の文献を読みながら、実際のその記述を実験し、伝統的な日本画の技法を再確認して、現代画家の技法と比較することを試みた。読者はそこから自分に合った手法を見出して欲しい。道具や材料は時代とともに様々な要因で変化することもある。もちろんそれに伴って技法も変化して当然であろう。ただし、変わってはならない、忘れてはならない技法もある。その参考として本書が日本画を描かれる方たちに役立てば幸いである。
目次
画材編(画材を知る;基底材;筆・硯・印)
技法編(彩色の方法と表現法)
実技編(基本描法を学ぶ;日本画手習い)
制作への誘い(師と出会い、絵の心を学ぶ;絵の心と画家の言葉、画家は何故描くのか;新しい日本画;作品集;日本画用語解説;参考資料)
著者等紹介
小川幸治[オガワコウジ]
1948年東京都中央区に生まれる。1974年東京芸術大学大学院修了。日本美術家連盟会員、日本画部委員。講師歴:武蔵野美術短期大学、女子美術大学短期大学部、華学園、よみうりカルチャー、シチズンプラザカルチャースクール、日本橋小津和紙文化教室。受賞:サロン・ド・プランタン賞(1972年)、NHK地域放送文化賞(1999年)、東京都中央区文化功労者区長賞(2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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