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内容説明
スイスの博物学者、ギリシア語学者であるコンラート・ゲスナー(1516‐1565)の代表作『万有書誌』の書誌学的な問題点を明らかにした画期的研究書。同書がヨーロッパの書誌学の嚆矢となり、それを契機に書誌学が誕生したことを実証・解明。各章の豊富な注、図版、巻末の詳細な索引により初学者が西洋書誌学を理解するためにも役立つ。
目次
活版印刷術と書誌学
コンラート・ゲスナーの生涯
コンラート・ゲスナー『万有書誌』の研究史
ゲスナー『万有書誌』の体系
『万有書誌1』の印刷ヴァリアントについて
『万有書誌1』に収録された著者とその情報源
『万有書誌1』の情報源の一例―『アンゲルスの良心問題大全』について
『万有書誌1』の書誌記述要素の起源と成立について
『万有書誌1』に収録された印刷本について
『万有書誌1』に収録された印刷本の版の確定
『万有書誌1』に収録されたアルド版について
『万有書誌2』および『万有書誌3』の分類体系
『万有書誌』と宗教改革
図書館史の史料としての『万有書誌』
書誌学の誕生
著者等紹介
雪嶋宏一[ユキシマコウイチ]
1955年生。早稲田大学第一文学部卒。同大学図書館司書を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授(図書館情報学、西洋書誌学)。国内所在の西洋15世紀印刷本を研究調査し、さらに16世紀印刷本の近代化の過程を研究。2017年第19回図書館サポートフォーラム賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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