内容説明
目上の人を敬い、礼節を重んじる韓国。この精神風土を形成させた儒教的道徳書が「童蒙先習(トンモンソンスプ)」。日韓に現存する版本を照らし合わせて系統などを考察し、読解と現代的意義に迫る。
目次
1 『童蒙先習』の諸本の概説・校異
2 『童蒙先習』の諸本の性格(尊経閣文庫本;ソウル大学蔵湖南完山開版本;諸版本と底本奎草閣本)
3 『童蒙先習』の「吐」(諸本の異同と「吐」の処理;「吐」の日本語訳・索引)
4 『童蒙先習』の「吐」による読解と日本式訓読
5 『童蒙先習』の日本と朝鮮の読解法の相違
結びにかえて
著者等紹介
藤井茂利[フジイシゲトシ]
1931年中国大連市生まれ。1954年九州大学文学部国語国文学科卒。文学博士、ハワイ・イオンド大学名誉博士。洛星中・高校教諭、西山短期大学助教授、東海大学文学部助教授、鹿児島大学法文学部教授、韓国祥明女子大学・釜山女子大学客員教授、福岡大学人文学部・大学院人文科学研究科博士課程教授を経て、韓国新羅大学校大学院特別教授、福岡日韓フォーラム会長、東アジア日本語教育・日本文化研究学会会長、日韓交流博多会(ナドリ倶楽部)前会長・顧問、福岡韓国語弁論大会実行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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