内容説明
母さんが笑った、父さんが泣いた。僕の家族が、ぱあっと明るくなった。台所で冒険した子どもたちは、もっともっと「感謝されること」をしたくなる。「弁当の日」から生まれた子どもと、子どもを囲む大人たちとの6つの物語。
目次
こげこげ弁当
ピーマンくさい
お父さんの背中
3つのおにぎり
感謝弁当
ぶよぶよのそうめん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼぶ
9
国語、算数、理科、社会…こういう勉強ももちろん大事。それに加えて、この「弁当の日」のような体験も素敵で大切な学びだと思う(個人的には、こちらの方が好き 笑)。自分でやることによって、子どもだからこそ、気付くこと、感じること、考えること、たくさんあるんだろうなぁ。2014/01/02
茶幸才斎
4
毎月1回、生徒が親の手を借りず自分で弁当を作る「弁当の日」の考案者、竹下和男氏(当時香川県の小学校校長)への取材から、この取組みにまつわるエピソード6編を紹介した本。不格好でも自信につながった弁当。いつも料理を作る母の気持ちに触れた弁当。父を真剣に子育てに向き合わせた弁当。先生への感謝の想いが込められた弁当。両親が子どもの成長に気付かされた弁当。そして、親の注ぐ惜しみない愛情を実感した竹下氏自身の想い出。子どもは、挑戦から大事な何かを学ぶ。それを見て大人は、子どもの成長を知り、彼らの未来のため懸命に働く。2016/07/03
とても甘い
3
著者の講演会に参加し、サインもらいながら。とても話上手な(逆に失礼?)方でひきこまれた。内容は講演会の内容とかぶってるけど、また涙が出た。命を使って弁当を作っているなんて意識はなかったけど、子どもが大きくなってこの本を読んで、自分で作ったり、感謝したりできる人間に育つように育てようと思った。2014/03/16
のりこっち
3
私も泣きながら読んでしまいました。とても素敵な先生だと思います。こんな先生と出会えた子どもたちは幸せですね。2010/10/19
なみ
2
小学生が自分で献立を考えて、買い物をして、料理をする。調理実習とは訳が違うし、親は気が気じゃないだろうなあ。実話を元にして書かれた6篇のお話を読んで泣きそうになったし、最近めっきりコンビニと外食に頼り切りの毎日を見直したくなった。お弁当を作るのも考えるのも、昔は楽しんで、張り切って、作っっていた気がする。2016/10/27