内容説明
同じ民族同士が憎みあい、隣人を告発した時代、緻密で豊かに記録された母と娘の物語である。時代は重苦しいが、草原の輝きに守られて著者は成長した。…垣根はれんぎょうでつくられ、味はいまいちでも花が立派な山梨と満州あんずが一本ずつ、ゆすら梅は何株か、いちごは毎年勝手に実った。…韓国屈指の女性作家の大ベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
6
思春期の女性の心理が生き生きと描かれる。そして朝鮮戦争に翻弄される一家。児島襄の『朝鮮戦争』は読んだが、そのなかで必死に生き抜いた個人がどれほど過酷な目に遭ったことか。韓国人は日本にばかり恨み言を言うが、北朝鮮に対してこそ謝罪と賠償を求めるべきだろう。2025/06/27
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