目次
日本近現代史とオランダ
蘭印の占領と日本化
強制抑留所
少年抑留所への道
抑留所生活
食糧事情―澱粉粥と芋の葉
バンコン抑留者の医療と死
クドゥンジャティ
戦争終結
著者等紹介
ズヴィッツァー,ハンス・ラウレンツ[ズヴィッツァー,ハンスラウレンツ][Zwitzer,Hans Laurentz]
1929年にオランダの軍港都市デン・ヘルダーで生まれた。父がオランダ王国海軍に勤務していたからである。1938年、両親とともにインドネシア(当時はオランダの植民地であった)の、海軍基地があったスラバヤに赴いた。日本との戦争が勃発した後も植民地に留まり、日本に占領されていた期間のうち、1943年9月から1945年8月の戦争終結まで中部ジャワの日本軍抑留所で過ごした。初めは母とともにムンティラン抑留所にあり、その後はアンバラワの少年抑留所にいた。終戦の2ヵ月後、母とシンガポールに避難させられ(父はスラウェシ島マカッサルの日本軍俘虜収容所で死亡した)、1946年3月にそこから船でオランダに帰った。数年間ジャーナリズムの世界で働いたあと、1974年から87年までオランダ王国陸軍戦史部に勤務し、副部長で引退した。ユトレヒト大学で歴史学を学び、18世紀オランダ陸軍についてのテーマで1990年に学位(文学博士)を得た
川戸れい子[カワドレイコ]
1951年東京生まれ。立教大学卒。同大学院で現代ドイツ文学を専攻。恵泉女学園大学教授
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