オビンの伝言―タイヤルの森をゆるがせた台湾・霧社事件

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オビンの伝言―タイヤルの森をゆるがせた台湾・霧社事件

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  • サイズ A5判/ページ数 239,/高さ 15X21cm
  • 商品コード 9784816600067
  • NDC分類 222.406
  • Cコード C3022

内容説明

一九三〇年十月二七日、日本の植民地だった台湾の中部山岳地帯の霧社で、台湾原住民族のタイヤル族が日本人を襲撃し、一三四名を殺害した。蜂起したタイヤル族に対する日本側の弾圧は、近代兵器を駆使して執拗におこなわれた。蜂起に加わったタイヤル族の部落の人口は五分の一近くに激減し、故郷の霧社を追われた。オビンは、この「霧社事件」に生き残った女性である。本書では、霧社を訪れ、オビンと交流のあった著者が、その一生を綴っている。

目次

1 一九三〇年霧社事件―オビンタダオ17歳(最後の別れ;オビンから初子へ;霧社事件 ほか)
2 強制移住―初子として生きた日本時代(強制移住;地獄のような日々;ピホ・ワリスの場合 ほか)
3 敗戦―語り部・高彩雲(初子から彩雲へ;日本人慰霊碑再建計画;夫の死 ほか)

著者等紹介

中村ふじゑ[ナカムラフジエ]
1934年生まれ。台湾史研究。著訳書に『台湾百科』(共著大修館書店)、『最後の貴族』(徳間書店)、『彩鳳の夢』、『三本足の馬』『鳥になった男』、(ともに共訳 研文出版)、『アジアの新聞が報じた自衛隊の海外派兵と永野発言・桜井発言』、『語られなかったアジアの戦後』(ともに共著梨の木舎)、『写真図説日本の侵略』(共著大月書店)など
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感想・レビュー

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アーク

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霧社事件については、映画「セデック・バレ」で初めて知ったが、その内容については劇中で克明に記録されていたので、あらましについての知識はあった。この本で、霧社事件の後の出来事や、関係者の発言から浮かび上がってくる事件の本質についてより深く知ることができた。この本とは関係ないけれど、去年台北を訪れて不思議に思ったことは、台湾は日本の支配下にあった時期もあり、辛い思いをしたこともあるのに、なぜ親日国なんだろう、ということ。日本語を話せる人も多く、みんな親切で優しさが心に染みた。日本人への優しさの源は何だろう。2014/01/03

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