内容説明
書名の副題を「国家安全保障再考、環境・反テロ・人間の安全保障」としたが、そうした個別の安全保障の新領域を解明する一方、安全保障の新次元では、これまでの安全保障の再検討を進めており、安全の価値、均衡性、およびコストの検証とともに、地球安全学を提唱している。これは安全保障の枠組みの変容という以上に、従前の国家安全保障ないしは国家間システムでは的確に捉えられない国際関係の多面的変容によるところである。
目次
第1章 安全保障の新次元(安全保障概念とその拡大;安全保障をめぐる基本的要件の再考察 ほか)
第2章 国際テロの現在性と反テロ安全保障(直面したテロの新次元―テロの本質と変貌;国際テロとテロ・ネットワーク ほか)
第3章 地球環境安全保障の理念・取り組み・枠組み(問題の提起;地球環境問題群と環境レジーム ほか)
第4章 「人間の安全保障」の考察(「人間の安全保障」と『人間開発報告』;日本の「人間の安全保障」取り組み ほか)
著者等紹介
浦野起央[ウラノタツオ]
政治学博士。現在日本大学法学部教授・北京大学客員教授。日本アフリカ学会理事、日本国際政治学会理事、アジア政経学会理事、国際法学会理事を歴任、日本平和学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。