内容説明
辛口の翻訳批評で知られる別宮教授の優雅なエッセー集。無類の愛猫家にして切手収集家、蝶の採集家。手ずからバラを育て、ヴィオラを弾き、紅茶に凝る。凝り性の天国的愉楽へと読者を誘う随想集。
目次
目から鼻へ抜ける話
やぶにらみの効用
はげある人生
名前
“壊れる”ということ
ネコを飼う
ウニの行く末
ウニの子
ネコは哀し
カツどんにあんパン
ことばの「様」
宛て字の怪・不快
ことば歳時記
対談「マニア談義」
切手収集―このバカバカしくもおもしろい道楽
“チョウきち”の弁
チョウを追って
四重奏の連帯
“凝る”
人間二分法
政治家のエレガンス
バカと電算機は使いよう
物さしの話
長い目でみる
理想と現実
チェスタトンのおもしろさ
おかしな翻訳には抗議を
私と外国語〔ほか〕