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出版社内容情報
ボラクチンの計略によるオゴタイ暗殺未遂の件で捕らわれたドレゲネを救出したファーティマ。帝国と戦うべく自分たちが魔女となることを誓ったふたりは、ボラクチンの秘密を利用し彼女に接近、ドレゲネは第二妃の地位を得る。1233年、オゴタイはペルシア総督府を定め、帝国の支配領域を着実に拡大していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisu
26
巻頭の人物紹介、ファーティマの昔の知り合いより、今のモンゴル勢をもっと載せてほしい。顔や髪型で描き分けられているが、基本、皆似たような服を着てるし・・・。ファーティマの活躍と言うより、モンゴル勢の内輪もめ。。。まあ、面白いし、興味深く読みました。2025/04/17
空のかなた
25
13世紀オゴダイ時代のモンゴル帝国の勢いが伝わる。モンゴルの国政を議論する総会議は1年に及ぶし、従属しているペルシャ等全ての民族が集う。この「場」のトップに立つオゴダイの権勢は巨大で、並大抵の覚悟では務まらないだろう。モンゴルの基盤を確固とするために「線(大陸の東と西を安全に移動できる道)」と「町(都市)」が計画的に作られていく様も見事。奴隷、征服、女性の地位の低さが当たり前の時代。モンゴルが他民族にしてきた酷い仕打ちに対して、魔女となって思い知らせてやると、ファーティマが誓う場面が強く心に残った。2025/07/24
Tomoichi
22
どこの国も一族間の権力闘争と後継問題は難しい問題であり同時に国・民族で解決方法が違う。それがエマニュエル・トッドの研究につながる話になっていくんだろうけど、日本の長子相続も歴史に揉まれて出来たシムテムだったのだろう。他国と比べてどうこうって話ではない。戦後の争族問題はそこに問題がある。漫画関係ないな笑2025/04/20
JACK
20
☆ 13世紀、チンギス・カンの三男オゴタイが皇帝となり、モンゴル帝国は勢力を拡げていた。しかし、その治世は常に外敵との戦いだけでなく、血を分けた兄弟との権力争いが絶えなかった。兄弟、その妻や息子、他民族から徴用した部下の抱える嫉妬、不満、恨みにより、多くの血が流される。かわいい絵柄で描かれるのは陰謀や裏切り。えげつない強烈な物語です。アニメ化が決まったそうなので放送を楽しみに待ちます。オススメの作品です。2025/04/20
るぴん
16
オゴタイ・カァンの後継者争いが本格化してきた。それにしてもチンギス・カァンの血を引く者が多すぎる!叔父、甥、従兄弟、異母兄弟が色々いすぎ。それだけカァンになれる可能性が多いと、当然綻びが出てくる。ファーティマとドレゲネはそこを上手く突いて行けるか…。2025/05/06