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内容説明
企業の栄枯盛衰はブランド・ジーン次第! 人にできることは限られている!!
「卵は、次の新しい卵を生み出すためにめんどりを利用する」。生物学に古くからある命題だ。本書はこの主客逆転の発想を使ってブランドの本質に迫る。すなわち、人間の都合や思惑とは無関係に、自分のやりたいこと(ブランド・エッセンス)を実現するために、ブランドに宿るジーン(遺伝子)が存在すると考える。
圧倒的な競争優位にあった企業があっという間にその地位を転落するのも、マーケティング理論から完全に外れているビジネスが大成功するのも、これすべてブランド・ジーンの振る舞い次第。その前では、人間の努力は無力に等しい。
経営者として、そして経営コンサルタントとして、長くビジネスの現場で繁盛の秘訣を追い求めてきた著者が、「こうすれば、こうなる」式の経営理論に疑問を感じて行き着いたのが、ブランド・ジーンだった。経営理論の限界を認め、理論では説明できない何か特別な力の存在を認めると、ビジネスの多面的な現実がよりはっきりと見えるようになる。ブランド・ジーンはいわば解毒剤。ビジネス書を頭に詰め込み、戦略的に考え、効率的に働けば成功するという誤った理解から自由になるためのクスリである。
本書はソニーからアップル、そしてグーグルへと宿主を変えたブランド・ジーンの振る舞いを詳述。『進撃の巨人』に、SEKAI NO OWARIに、矢沢永吉に宿ったブランド・ジーンの本質を解説する。
全く新しい視点からのビジネス論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ツイテル☆
2
フライヤー2022/01/18
TVfish
1
「ブランドが繁盛するかはブランドジーンの思し召しであって、我々人間の努力だとか分析だとかそんなちゃちなもんじゃ動かせない」そんな!なんて残酷でロックな話なんだ!ただ、その残酷で原始仏教にも通じる価値観の中で、何をするべきかは考えられるとのこと。個人的に「タイタンの妖女」を思い出す内容でした。2015/07/21
日条左半次
1
「ブランドジーン」という発想自体が非常に斬新で、その提言だけでこの本の価値はあっただろう。ただ対象が漠然としているのは否めず、以前から阪本氏の著作に触れている人なら、以前の著作との関連において理解するのはたやすいが、この本で初めて阪本氏に触れる人にとっては、平易な文章で書かれているとはいえ、少々わかりづらいかもしれない。あとはブランドジーンの説明を「寸止め」していることによって、その概念を各々のビジネスの中にどう活かしていくかを考える余白を残してあるとも言える。2015/07/19