内容説明
今を生きるわたしたちのリアルな感覚をゆさぶる名詩100篇。オールカラーのイラストと写真でつづった美しい詩集。
目次
恋するこころ 愛するかたち(あいたくて(工藤直子)
湖上(中原中也) ほか)
大切なひと つよい絆(レモン哀歌(高村光太郎)
畳(山之口獏) ほか)
生きる身体 いとしい暮らし(表札(石垣りん)
一人称(与謝野晶子) ほか)
動きだすことば あたらしい世界(花のかず(岸田衿子)
風景 純銀もざいく(山村暮鳥) ほか)
著者等紹介
川口晴美[カワグチハルミ]
詩人。1962年、福井県小浜市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専攻卒業。詩のほか、コラムやエッセイ、書評を新聞・雑誌などに連載中。カルチャーセンターといくつかの大学で講師をつとめている。日本文芸家協会会員。「歴程」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ほんわか・かめ
23
文庫サイズ。ハードカバー。総ルビ。オールカラー。可愛らしいイラストや風景写真とともに古今東西の詩(と和歌や短歌も)がおさめられている。これ、手元に置いておきたいなぁ♡学校で習った詩も、教科書を離れるとより自由で心に響く。木坂涼さんの詩が入っていて嬉しい。2021/01/27
千加
23
手のひらくらいの愛らしい絵本🌿。キラキラのお星さまのようにたくさんの言葉が煌めく✨。🌿みすずが好きな西條八十(さいじょうやそ)も北原白秋もいる。なんとも珠玉の一冊です。最後はガサッと心を奪われます❗😆…「たとえば君ガサッと落葉すくうやうに私をさらって行ってはくれぬか」(河野裕子)‼️2020/09/13
ロマンチッカーnao
15
夢見たものは一つの幸福 願ったものが一つの愛。。自分の感受性くらい自分で守れバカ者よ。。 心を温かく、あるいは厳しく。。今の自分にぐっとくる名詩たち・・ どれもこれも素敵でした。そして懐かしかった。。 しかし、宮沢賢治だけは異質と言ってもいいほど。。その言葉が強いなぁ。。 2015/03/06
ハタ
12
まず特徴的なのはその可愛らしいポケットサイズである。ペーパーブックやハードカバーの中に潜らせておき、一呼吸つきたい時にパッとめくる。するとそこには世間から切り離された世界の言葉が待っている。開いた先が好きな詩なら尚ハッピーな気分になれる。時にザクっと胸を打たれる詩を開く時もあるが、それも一興。全く私事であるが、おばあちゃんに一冊同じものをプレゼントした。ころころ笑いながら読む姿に私はまた癒される。2015/04/05
うみ
12
文庫サイズの小さな絵本。色彩豊かな背景に古今東西の名詩が100編集められた詩集です。じわじわ染みる詩もあれば、耳に心地よい詩もたくさん。今まで、詩に触れる機会が殆どなかったのですが、身近に置いてたびたび開きたくなる気持ちが分かりました。谷川俊太郎さんの「おまえの眼は空の青をうつし おまえの背中はよもぎの緑に染まるだろう」の部分がすごく好きで、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」の部分には背筋が伸びました。間で簡単に解説してくれているのでもう一度読み直すと印象が変わる楽しみもある。2014/05/30
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