内容説明
生物兵器・化学兵器の歴史から、どのような種類があり、どのような被害をもたらすのかまで、過去の戦争やテロでの使用例も紹介しながら、豊富なイラストと平易な文章で解説。
目次
1 化学・生物兵器とは何か
2 第一次世界大戦で影の主役を担った化学兵器
3 化学兵器は第二次世界大戦後、世界に拡散した
4 悪魔と地獄の事件ファイル(化学兵器編)
5 化学兵器の種類、毒性、症例および診断法
6 最も警戒すべきは生物兵器
7 悪魔と地獄の事件ファイル(生物兵器編)
8 生物兵器の種類、毒性、症例および診断法
9 化学・生物兵器テロに備えて
著者等紹介
井上尚英[イノウエナオヒデ]
1939(昭和14)年、福岡県直方市生まれ。1964年、九州大学医学部卒業(医学博士)。1984年、産業医科大学環境中毒学教授。1992年、九州大学医学部衛生学教授。環境中毒学、神経内科学。2003年3月、同大学定年退官。九州大学名誉教授。現在、三菱化学病院顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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姉勤
24
マレーシアの件を持ち出すまでもなく、VXという猛毒で世界に先駆け化学兵器テロを経験している日本。本書はそのVXをはじめ、サリン,枯葉剤,マスタードガス等、不幸にも耳慣れた化学兵器の効果と実績、そして炭疽菌,天然痘,ペストなど深刻な被害を及ぼす病原を兵器として使った生物兵器。戦果の前に人道的手段などという戯言は、嗜みやエチケット程度の判断基準にしかならない。悪意の前には、善人であることは全く無能力と言っていい。2017/03/08
なりぽん
2
「神聖ローマ帝国は自国の兵士の死体を、敵国の井戸の中に投げ入れる戦法を取った」いや、クレイジーすぎる(笑)投石器を使って敵地に死体を投げ込む戦術って、ロード・オブ・ザ・リングだけだけの世界だと思ったら、本当にやってたんだ。兵器を開発しているうちに治療薬が出来たり、農薬の研究をしていると化学兵器ができたりと科学の進歩っておそろしいなーとおもった。化学兵器こわい。2018/03/11
CapH17
2
難しい内容だったが、図もあり分かり易く書かれていた。 核兵器も恐ろしい兵器だが、化学兵器・生物兵器もとんでもなく恐ろしい兵器だと感じた。 今後これらの兵器が使われないことを祈っている。
ura2wa
0
あー、やっぱり、生物・化学兵器はひどいね。2014/08/09
yzw
0
知っているようで、以外に知らなかった。図解が分かりやすい。2009/09/03
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