内容説明
日本に伝わる色の名前とその由来、そして配色パターン。
目次
色合いから見る配色(赤色系;橙色系;茶色系;黄色系;緑色系;青色系;紫色系;鼠色系)
時代から見る配色(飛鳥・奈良時代;平安時代;鎌倉・室町・桃山時代;江戸時代;明治・大正時代)
平安の配色に四季を見る(春;夏;秋;冬)
著者等紹介
長崎巌[ナガサキイワオ]
東京芸術大学大学院美術研究科博士課程修了。東京国立博物館染織室長を経て、共立女子大学教授。染織、服飾、意匠、文様、色彩文化史など、日本の服飾文化史を多面的に研究。数多くの染織・服飾美術展の企画展示も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カナン
50
「かさね」という言葉にたまらなく惹かれて購入。日本人の色の名付け方の、繊細で、あやふやで、でもゆとりがあって…という感性が非常に愛おしい。本来の意味での「ゆとり」が在る。大きく柔く包み込むような豊かさが在る。ぎりぎり、ぎすぎすとはしていない。実用的なカラーチャートもきちんとあるのだが、色の和名は何処までも想像力を掻き立てて、ひとつの色に千も万もの世界を閉じ込めているように感じられるから不思議。重ねて暈して、その向こうにうっすらと透けて見える色から日本人は四季や自然の美を読み取り、尊さを学んできたのだろう。2021/02/27
スパイク
20
目の前の棚にあったので登録(再?)一番のお気に入りさんと知り合うきっかけとなった本だから私には宝物です。2016/08/24
みっちゃんondrums
11
この先、何度でも眺めたい一冊。色も美しいが、名前も味わい深い。英語の色名が意外とわかりやすかったりする。2014/03/16
猫
5
系統別(赤青黄etc)だけでなく、時代別に生まれた色・流行した色と、平安時代の重ねの配色も紹介されている。ひねりを加えたものの、自然の名前をそのまま映してきたものも、色の和名はどこまでも趣き深くていいなぁ。2014/11/02
月雪 花那
4
作品制作の参考になりました。2019/12/11