内容説明
現代の文明は、ローマ帝国という礎のうえに成り立っています。それゆえにローマの歴史は、多くの人たちによって研究がすすめられ、いまなお、新しい事実が明らかになっています。本書も、最新の研究にもとづいて、ローマ史の中心的な人物の政治的な判断や行動、ライバルとの対立の様子などを詳細に解説しました。また、歴史を決定づけた代表的な戦いについても、指揮官たちの移動や戦略などを丁寧に解説しました。そして、英雄と呼ばれた人々の実像や歴史的な美談の裏話もふんだんに紹介しています。
目次
第1章 イタリア統一まで
第2章 第1次ポエニ戦争
第3章 ハンニバル戦争
第4章 ヘレニズム世界への進出
第5章 共和政の危機
第6章 三頭政治
第7章 内乱
第8章 アウグストゥスの元首政
第9章 カエサルの後継者たち
第10章 3世紀の危機
第11章 キリスト教帝国
著者等紹介
阪本浩[サカモトヒロシ]
1954年、宮城県仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻前期課程修了、後期課程退学。文学修士。青山学院大学文学部史学科教授。東北大学文学部助手、青山学院大学専任講師・助教授、中央大学兼任講師等を経て現在に至る。専攻は古代ローマ史、特にラテン碑文学、宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
3
はじめ王政だったが、元老院という貴族支配で貧富の差が拡がっていき、何度も内乱があって…カエサルの対外戦争「内政に無能なゆえ」と冷淡な評価。二百ページぐらいまでが「共和制ローマ」。独裁的権力を巡って内戦か、侵略戦争ばかりしている。文化ではギリシャに及ばないのを自覚して、彫刻など模倣するのに熱心。プトレマイオス朝を倒して豊かなエジプトを植民地としたことにより、オクタヴィアヌスが(実質的)皇帝の地位に。気に入られなければすぐに暗殺される皇帝。兵役によって市民権が得られるなど近代社会に取り入れられたシステムは多い2015/10/14
こまり
1
長かったー!やっと読みきったー!!!まず紀元を超えるまでが長かったですね!A.D.の変わった時にはもう感動しました。ここからさらに待ち構えているのは皇帝達に焦点を当てた分厚いの…がんばります!個人的になんですが、左ページでの概要説明文と右ページでの補足図解っていうのがすごく頭に入ってきやすかったです。特に家系図なんかは見ることで繋がりを理解できました。最後のローマ帝国後にどういうことがあってフランスやドイツ、その他の国に別れたのかというのも図解のおかげで理解することができました!2015/01/31
kyhitsuji
0
塩野七生さんの本を読みたくなったので予習のため読みました。皇帝が高い確率で暗殺されるのに驚いた。2012/03/20
さんぽ
0
ローマ帝国の成り立ちから滅亡まで大まかにわかりました。しかし読みにくい文章があり強引に自動翻訳したのでは?と思う節が多々ありました。ローマ帝国に関する本はたくさん出版されているのでそちらを読まれる方がよいと思います。私もこの本で得た知識を定着させる意味も込めて他の本を読みたいと思います。