内容説明
価値観が多様化している現代社会において、教育や家族の問題、臓器移植の問題、宗教、環境問題にいたるまで、倫理が必要とされるテーマは多岐にわたります。何を正しいと考えるのか?倫理的に考えるというのはどういうことなのか?本書には、この問いを考えるためのヒントがちりばめられています。全体を、正義と悪、男と女、親と子、大人の常識、生と死、仕事とお金、環境のテーマごとに分けて、生活に密着した論点を数多く取り上げ、倫理的な視点からアプローチしています。また、倫理学の基礎知識となる著名な哲学者の思想についても、適宜わかりやすく解説しています。倫理学の入門書として、現代社会を生きる上での指南書として、手軽に読める一冊です。
目次
第1章 正義と悪
第2章 男と女
第3章 親と子
第4章 大人の常識
第5章 生と死
第6章 仕事とお金
第7章 環境を守る
巻末付録テツガク型チェック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hitotose
2
倫理について体系的にまとめている本。倫理は哲学と一緒で教えるのも大変なのによくまとめたなといった印象です。内容的には、倫理の歴史や一般的に「これってどうなの?」と思われる事象を載せてくれているのですが、さすがに答えは教えてくれません。(当たり前ですが…)個人的に〈福祉は倫理の一種〉という言葉には、はっとさせられました。倫理、道徳観念、モラルが社会に浸透していれば福祉は栄え、格差や社会の歪を正す。絶対忘れたくないですね。2021/12/18
神の味噌汁
2
正直好きです、こういうの。2019/07/22
decuno
1
クソ本。倫理っていうより、ちょび髭おっさんが日本の未来を憂いてますぞー!滅びますぞー!って叫ん出る本。倫理っていう単語を使って隠せば「だまされる馬鹿がいるだろ」って説教したくてたまらないおじさんの自己顕示欲を倫理って言葉を使って隠して書いてる本だわ。説教=倫理と勘違いしてるとこういう馬鹿な本書いてしまうんだなという面白い例ということで。 2013/12/07
赤毛連盟
1
論理のつもりで借りたら倫理だった。読み進めるほど悩む本だった。正義と悪って簡単には判断できないなぁと思った。2013/09/03
teafool
1
うーん……自分が求めていたものとは、少し違ったかなぁ……。今まで読んだ図解雑学シリーズは、「この分野ではこういったもの(or議論)がある」という紹介本のようなものだったので、今回もそれを期待していたが、筆者の主観が交じった文章が多かった。この本を読んだ上で、文章中にあげられている話題について自分なりに考えるには向いているかもしれないが、批判的に読まないと、筆者の意見に流されてしまうかも?まあ、私自身は倫理という学問には明るくないので、書かれている内容が筆者の意見なのか倫理の考え方なのかはわからないのだが。2011/02/03