内容説明
自由と民主主義を掲げる超大国アメリカは冷戦後、抜きん出た軍事力と経済力で「世界の覇者」の立場を確かなものにした。ところが、2001年9・11同時多発テロは、米国と世界の様相を一変させた。それでも、米国の存在なしに21世紀の平和と世界秩序のあり方を考えるのは不可能だ。世界最強の権力者と呼ばれる合衆国大統領には、その責任が重くのしかかっている。その大統領とはどんな権限や機能を持ち、どのように選ばれるのか。建国以来の米外交や世界観を貫く考え方とは何か。初代ワシントンから現ブッシュまで歴代大統領の事実、データ、エピソードを網羅して合衆国大統領の全体像をわかりやすく説明し、個々の人間像にも迫る。
目次
第1章 政治外交編(大統領の権限と地位―大統領は6つの帽子を使い分ける;大統領と三権分立―「孤独な権力者」か、独裁者か? ほか)
第2章 権力編(大統領とシンクタンク―政策と人材の豊かな供給源;大統領が全閣僚を指名―「ワンマン」こそが真骨頂 ほか)
第3章 選挙編(大統領選のしくみ―国民の政治参加を保障;全国党大会―本線前のクライマックス ほか)
第4章 日常生活編(ホワイトハウスの歴史―戦災を被ったこともある;大統領執務室はなぜ丸い?―発想は初代ワシントン大統領)
第5章 クローズアップ編(大統領の専用機エアフォース・ワン―本来はコールサインにすぎなかった;エアフォース・ワン(2)―いつも2機が飛んでいる ほか)
著者等紹介
高畑昭男[タカハタアキオ]
1949年9月、東京都生まれ。都立日比谷高校卒。73年、国際基督教大学教養学部(語学科ジャーナリズム専攻)を卒業して毎日新聞に入社。千葉支局、学芸部、外信部などを経てロンドン特派員(82~87年)、ウィーン支局長・東欧特派員(90~94年)、ワシントン特派員(94~96年)、外信部副部長(96年)、ワシントン支局長(96~98年)、北米総局長(98~99年)。記者生活の半分を海外特派員として過ごし、英国では外国特派員協会副会長を務めた。政治部編集委員を経て2000年から論説委員。専門担当分野は米政治・外交、国際関係、軍備管理・軍縮、戦略問題、日米安全保障など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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