内容説明
自己言及のパラドクスやアキレスとカメのパラドクスなど、古今東西のパラドクスを数多く紹介。そのうえでパラドクスへの考え方も、しっかり丁寧に解説した。
目次
1章 言語と集合のパラドクス
2章 確率と統計のパラドクス
3章 図形と計算のパラドクス
4章 無限と分割のパラドクス
5章 判断と未来のパラドクス
6章 社会と現世のパラドクス
著者等紹介
富永裕久[トミナガヒロヒサ]
1964年、北海道千歳市生まれ。東京理科大学卒。サイエンスライター。自然科学を中心に、単行本はもちろん、雑誌や新聞、Webサイトなどで、幅広く活躍。また、2001~2002年にはスカイパーフェクTV、サイエンスチャンネル「北野誠のくらべてボカン!」に解説者としてレギュラー出演している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春さめ
2
カリーのパラドクスを何度も実践したがよくわからなくて悔しい。 ラプラスの悪魔が気になる。2019/04/24
雨に唄えば
2
大人が特に読む本でもないとは思いますが、当然・常識と思っていたことが疑問の対象だったりと(例:鏡は左右逆に見えるのに何故上下は逆に見えないのか……ぼくだけ?)改めて気付かされたこともあり呆然となった。特に第6章社会と現世のパラドクスにはギクリとさせられる。特に印象に残った孔子の言葉をここに記します『「免れて恥ずることなし」法を整備しても、人はその網をすり抜ければ良しとして、悪事を恥ずかしいとは思わなくなる。法で治めても世の中、よくはならない。徳で治めるべきである』(P205より引用)。2015/02/05
サラ
2
高校数学が苦手な人には、中盤はかなり酷なのでは。自分も高校数学からは離れて久しいので、「いや、突然式を書かれてもよくわかりません」と思った箇所はところどころ。1章の「自己言及のパラドクス」などは一般的だし、楽しく読めた。章末おまけに「シュレディンガーの猫」が出てきた。なるほど確かに量子力学はパラドキシカル。2013/08/19
barcarola
1
パラドクスって、パズル的で面白い。数学好きにはお馴染み(?)のパラドクスが多い中で第6章「社会と現世のパラドクス」が新鮮だった。2017/10/28
かっこう
1
再読。有名なものからマイナーなものまで、様々なパラドクス(やパラドクスっぽいもの)を紹介した本。面白い話はたくさんあったが、セントペテルスブルグパラドクス、ニューカムのパラドクスあたりがお気に入り。未だに専門家間で意見がわかれる、という記述がちょこちょこあり、驚かされる。アキレスと亀ですら、そうなんて。2015/02/21
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