内容説明
大山倍達亡き後、混迷の危機に陥った極真会館は、2代目館長である松井章圭のもとで奇跡の再生を実現しつつある。本書は、現在の「松井極真」が直面している課題を明確に指摘するとともに、新世紀の「松井極真」に新たなる指針を与えている。極真空手のトップシーンを10年以上も走り続けてきた田村悦宏。日本女子をリードする王者・江口美幸。かつて天才といわれ、頂点を目前に姿を消しながら、5年の歳月を経て再び「全日本」の舞台に戻ってきた川本英児…。名勝負を残し、英雄といわれながらも「明」と「暗」の運命と闘い続ける空手家たちの群像を克明に描く。
目次
第1章 極真最強神話の崩壊(極真空手が敗れた日;エンターテインメント格闘技・K・1;フィリォが敗れた理由 ほか)
第2章 若き空手家たちの群像(分裂騒動から始まった極真空手取材記―まっすぐな視点;真剣勝負 全日本選手権観戦記―夢中になれるもの;田村悦宏―闘いの向こうに見えるもの ほか)
第3章 極真空手の未来(大山倍達が極真空手に求めたもの;もう一つの第三十回全日本選手権;百人組手―極真空手の武道性 ほか)