内容説明
澄雄の世界観、俳句観、全人的態度を汲み取る上できわめて重要な発言。森澄雄俳話最終版。
目次
大いなる虚空
造化にしたがひ、造化に帰れ
自分の所在をはっきり、しかも理屈を捨てる
俳句は大きな遊び
詩人の眼
物の見えたるひかり
事実と真実
深ク蔵シテ虚シキガ若シ
能と俳句
俳句というもの
空気と言葉
俳人は器ならず
心を詠う
大いなる今
俳句は作らずに大きな自然から貰う
夷狄を出て、鳥獣を離れて
大きな心
俳句が分からない
虚が見える
確かな日本語を
言葉の向こうにあるもの
理屈なしに世界に触れる
大きな嘘を踏まえて
ものが見えるということ
季語の大きさ
続・季語の大きさ
著者等紹介
森澄雄[モリスミオ]
大正8年(1919)、兵庫県に生まれる。九大法文学部経済科卒業。昭和15年の「寒雷」創刊より加藤楸邨に師事。同17年出征、ボルネオで辛酸を嘗める。同31年から15年間、「寒雷」編集長。45年、「杉」を創刊、主宰。平成9年、恩賜賞・日本芸術院賞、日本芸術院会員。同17年、文化功労者。句集に『鯉素』(読売文学賞)『四遠』(蛇笏賞)『花間』(毎日芸術賞)など。平成22年8月18日死去、91歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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