出版社内容情報
《内容》 ■「診断総論」では、早期発見を主目的に腫瘍マーカーによる診断や遺伝子診断等の基礎的手法、また放射線・超音波による画像診断といった、悪性固形腫瘍の診断に不可欠な診断法の概観が、簡潔に述べられている.■「治療総論」では系統的化学療法をはじめ、放射線療法、輸血、骨髄移植、各種サイトカインの応用等、小児期悪性腫瘍の治療に欠かせない、小児内科的・外科的アプローチの実際を網羅.■「治療各論」には本書の二分の一の頁をあてて、脳腫瘍、 網膜芽細 胞腫、神経芽細胞腫、 Ewing肉腫、 横紋筋肉腫、 骨肉腫等個々の病態を取り上げ、 その治療の流れを詳しく解説している. ■晩期障害とQOLの問題についても、経験に裏打ちされた具体的な 方針が掲げられている. 《目次》 □主要内容□1.わが国における小児期悪性固形腫瘍の概観2.診断総論 1.早期発見のために 2.画像診断 3.血清診断(腫瘍マーカー) 4.遺伝子診断3.治療総論 1.家族と患児へのインフォームド・コンセント 2.放射線療法の適応について 3.免疫療法 4.合併感染症に対する抗生剤の選択 5.顆粒球減少に対するサイトカイン療法 6.輸 血 7.骨髄移植 8.ターミナルケアと緩和的治療4.治療各論 1.脳 腫 瘍 2.網膜芽細胞腫 3.神経芽細胞 4.Ewing 肉腫、Primitve 5.横紋筋肉腫 6.骨 肉 腫 7.ウイルムス腫瘍 8.奇形腫群膿瘍 9.肝 腫 瘍 10.小児にみられる成人型癌5.小児がん患者の管理と生活向上 1.悪性固形腫瘍患児の晩期障害 2.患児の「Quality of life 」管理
内容説明
本書では、小児期の悪性固形腫瘍に対する系統的化学療法を中心に、発生頻度、発癌機序、病態、臨床像、診断、治療、治療成績、予後、晩期障害、社会的問題などについて新しい視点からの解説を試みた。
目次
1 わが国における小児期悪性固形腫瘍の概観
2 診断総論
3 治療総論
4 治療各論
5 小児がん患者の管理と生活向上