内容説明
ヴァンパイアとなったレスタトは、臨終間際の母を自らの手により天使のような美貌のヴァンパイアに変身させた。だが恋人同士のようにパリの町を徘徊する二人に、地下墓地を根城にし古い掟にとらわれた同族たちが襲いかかる。しかし彼らは強力なレスタトの敵ではなかった。レスタトはその集団のリーダー、アルマンから、彼の師で伝説的なヴァンパイアであるマリウスの話を聞き、自分たち闇の一族の源をたどる旅に出た。それは数千年にわたる暗黒の歴史を問う、世界を巡る旅だった―。壮大なヴァンパイア・クロニクル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tosca
11
上下通して現代が舞台の話は最初と最後だけで、殆どがヴァンパイアの起源を辿る話だ。いささか長過ぎて疲れた。吸血鬼好きの自分としては、数千年に渡る暗黒の歴史とか闇の甘美な世界とか自らの存在意義を問う悩める姿とか彼らの孤独や悲哀やらに惹きつけられるのだけど、本書に関しては、ヴァンパイア同士の対立とか、あまり自分に興味の無い話が多くてちょっと残念。ヴァンパイアの起源にたどり着くまで長過ぎだ。歴史が長くとも、ここまでのページ数は要らないのでは?2021/08/14
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
9
*ヴァンパイアクロニクルズ・第二弾(上下巻感想)*金髪美丈夫の吸血鬼レスタト…前巻では、人間であろうと努力するルイを嘲笑う悪徳の象徴たる彼だったが…。この闇の申し子にも…人間の心を亡失するに足る、苦悩と悲劇の歴史があった…!?(紹介文・他より)――さすが吸血鬼作品の巨匠、アン・ライス!元人間である吸血鬼…たとえ人外になろうとも、心の奥底には残る。その最後の人間性ゆえの、誤解…、勘違い…、すれ違い…。 ⇒続き2013/12/22
蕭白
6
面白かったです。レスタトがとても魅力的に感じられました。映画の大部分は次の『呪われし者の女王』のようですが、背景がしっかりとわかって嬉しかったです。2017/02/13
rx-scope
6
ある意味聖典!分厚い本で、ジャンルとしては早く読むのが難しいものだからゆっくり読むはずだったのに読む手が止まらない〜。『夜明けのヴァンパイア』ではあまり(ていうか全く)語られる事のなかったヴァンパイア兼ロックスター・レスタトの自伝。相変わらず美形しか出てこない、のうみそに優しい本。しかしこの人ルイが絡むとダメダメになるんだなぁ〜(笑)彼目線で語られる出来事はルイ目線のものとはがらっと打って変わり、これを読んでから前作を読み返すとまた新たな発見もあると思います。2011/07/12
アキ
5
レスタトのお母さんも出てきます。レスタトがやんちゃな訳が納得。これを読んだら次作が絶対に読みたくなる。
-
- 和書
- ×ゲーム 幻冬舎文庫