出版社内容情報
日常生活から哲学・文学・芸術、ポリスや王国の統治まで、ギリシア人の「文明」は実は宗教と切り離すことができない。神々や英雄に祭礼・祈りを捧げるなかで、人々は何を経験していたのか。人類学の知見や最新の考古資料も参照しながら、多様性に満ちた信仰の根幹をとらえた、第一人者による格好の案内。
内容説明
一神教的な宗教観を超えて―。日常生活から哲学・文学・芸術、ポリスや王国の統治まで、ギリシア人の「文明」は実は宗教と切り離すことができない。神々や英雄に祭礼・祈りを捧げるなかで、人々は何を経験していたのか。人類学の知見や最新の考古資料も参照しながら、多様性に満ちた信仰の根幹をとらえた、第一人者による格好の案内。
目次
第1章 なぜ啓示も受けずに信じるのか―ギリシア宗教の証拠
第2章 教会を持たない宗教―ギリシアにおける宗教的権威
第3章 ギリシアの神々を分析する
第4章 英雄たちの力と性質
第5章 屠殺、饗宴、交信
第6章 祝祭の経験
第7章 ギリシア人の宗教的経験の多様性
補論
著者等紹介
栗原麻子[クリハラアサコ]
1998年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、大阪大学大学院人文学研究科教授
竹内一博[タケウチカズヒロ]
2019年、アテネ国立カポディストリアス大学大学院哲学研究科博士課程修了。現在、ハーヴァード大学ギリシア研究センター研究フェロー
佐藤昇[サトウノボル]
2006年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授
齋藤貴弘[サイトウタカヒロ]
2000年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、愛媛大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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