出版社内容情報
多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。
内容説明
“現代政治と宗教”に深く分け入る。多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。
目次
序章
第1章 民主主義の擁護者としてのマシュミ―独立期~スカルノ政権期 一九四五‐六六年
第2章 近代主義思想と宗教的少数派排斥の論理―スハルト政権前半期 一九六六‐八九年
第3章 「政権派」への変容―スハルト政権後半期 一九九〇‐九八年
第4章 民主化後の旧マシュミの分裂と迷走―移行期 一九九八‐二〇〇四年
第5章 宗教的少数派排斥運動の活性化―ユドヨノ政権期 二〇〇四‐二〇一四年
第6章 理念なき圧政批判―ジョコ・ウィドド政権期 二〇一四‐二〇一九年
終章 インドネシアの民主主義とマシュミの伝統
著者等紹介
茅根由佳[カヤネユカ]
1987年生まれ。現在、筑波大学人文社会系助教、博士(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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