出版社内容情報
ヨーロッパ中世世界の成立過程をいかに捉えるか。新発見のサン・マルタン修道院「会計文書」の体系的分析により、この文書がカバーするロワール地方を観察の場とし、史料が語る農村社会の構造と変動の様を介して、古代から中世への移行の様相をはじめて具体的に明らかにした画期的労作。
内容説明
ヨーロッパ中世世界の成立過程をいかに捉えるか。’75年に発見されたサン・マルタン修道院「会計文書」の体系的分析により、この文書がカバーするロワール地方を観察の場とし、史料が語る農村社会の構造と変動の様を介して、古代から中世への移行の様相を具体的に解明。
目次
序論 課題と方法
第1部 聖人墓廟から修道制へ(トゥール地方の空間と自然;サン・マルタン・バシリカとガリアの修道制;教会・王権・修道院特権)
第2部 「会計文書」の世界(文書の伝来と史料類型;文書群とその系譜;分析と推論(一)―空間的枠組
分析と推論(二)―賦課と農民経営
分析と推論(三)―農業技術と農法
分析と推論(四)―社会構造
分析と推論(五)―賦課徴収の実態)
結論
著者等紹介
佐藤彰一[サトウショウイチ]
1945年生まれ。1978年早稲田大学文学研究科博士課程退学。名古屋大学大学院文学研究科教授などを経て、名古屋大学名誉教授、日本学士院会員、フランス学士院会員、博士(文学)。『修道院と農民―会計文書から見た中世形成期ロワール地方』により日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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