内容説明
歴史を彩る「世界の華」。古来のガラス文化を統合して成立し、近代芸術にも大きな影響を与えたイスラーム・ガラス。その器形や成形・装飾技法から、美術工芸としての展開、さらには日本をはじめ世界各地への伝播まで、多数のカラー図版とともに豊かな物質文化の全体像を映し出す。
目次
イスラーム・ガラスへのアプローチ
第1部 イスラーム・ガラスの歴史的展開―エジプトを中心に(最初期のイスラーム・ガラス―7~8世紀;イスラーム・ガラスへの展開―9~10世紀;地中海世界の中でのエジプトとガラス器―11~12世紀 ほか)
第2部 イスラーム・ガラスの地域的広がり(イスラーム勃興期のアラビア半島;シリア・パレスティナ地域;イラクとイラン―旧サーサーン朝ペルシャ文化圏 ほか)
第3部 ガラスから見たイスラームと社会(医薬・化粧とガラス器;香水とガラス器;ガラス装飾意匠に見るイスラームと異文化)
時代と地域を超えるイスラーム・ガラス
著者等紹介
真道洋子[シンドウヨウコ]
1960年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学文学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。中近東文化センター研究員、イスラーム考古学研究所研究員、東洋文庫研究員などを歴任。イスラーム・ガラスの考古学的研究の第一人者として国際的に活躍するも、2018年に急逝
桝屋友子[マスヤトモコ]
1961年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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