内容説明
市民社会と国家を媒介する概念と見なされる「信頼」―良好な政治のミクロな指標として注目を集める一方、従来の信頼論が前提とする認識論やアプローチは深刻な問題を抱えている。ソーシャル・キャピタル論へ至る学説を乗り越えた先に、革新的な政治理論を導き出す気鋭の力作。ソーシャル・キャピタル論を超えて。
目次
予備的考察
第1部 政治文化論の再検討(学説史上の政治文化論とその問題構成;初期・中期パーソンズの社会理論と文化概念;政治文化論の成立と衰退;あらたな理論構築に向けた内在的契機と展望)
第2部 信頼論の問題構成と理論的基礎(信頼論における問題構成の形成とその背景;信頼論の理論的基礎とその展開)
第3部 信頼研究のためのあらたな政治理論(理論的基礎に関するオルタナティヴ;問題構成の再定式化)
本書のまとめと意義
著者等紹介
西山真司[ニシヤマシンジ]
1983年愛知県に生まれる。2014年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。名古屋大学男女共同参画センター研究員などを経て、関西大学政策創造学部准教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。