内容説明
1994年の悲劇を導いた力学は、「多数派部族による少数派の虐殺」という標準的な解釈では捉えきれない。脱植民地化から体制の転換を経て内戦へと向かう複雑な過程を、旧宗主国や国連の動向、冷戦などの国際的な文脈に置きなおして丹念にたどり、新たに全体像を提示する意欲作。
目次
ルワンダの政治とエスニシティを再考する
第1部 革命・独立前のルワンダ(植民地化以前のルワンダと植民地支配の影響―19世紀~20世紀中盤;革命前夜の改革―1950年代中盤~59年10月)
第2部 革命・独立とエスニシティ(万聖節の騒乱とその影響―1959年11~12月;協調の模索―1960年1~7月;革命の完成とエスニックな暴力 1960年7月~61年2月;そして独立へ 1961年3月~62年7月)
第3部 革命・独立後のルワンダ(フトゥ共和制期のルワンダ―1962~90年;内戦からジェノサイドへ―1990~94年)
第4部 ジェノサイド後のルワンダ(新しいルワンダの建設とエスニックな対立の克服をめざして―1994~2017年;過去をめぐる対立―歴史認識の変遷と記憶の多様性)
歴史から学ぶ
著者等紹介
鶴田綾[ツルタアヤ]
1981年生まれ。2005年一橋大学法学部卒業。2012年一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2014年エディンバラ大学アフリカ研究センター博士課程修了。現在、中京大学国際教養学部講師、Ph.D(アフリカ研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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