内容説明
天皇家の祖神とされるアマテラス。この国家最高神は、しかし天皇に崇る神でもあった…宮中で、また伊勢神宮でこの神と向き合った神官や巫女、貴族らは何を見、何を聞いたのか…「霊」的なるものと人間たちがくりひろげた見えざるドラマの歴史。
目次
1 アマテラス神話の胚胎―方法としての宗教実践者
2 「神」・怨霊・山陵―タタリの全体史あるいは「御霊」信仰再考
3 ヴェールを脱いだアマテラス―大嘗祭祭神論と『日本書紀』
4 『源氏物語』とアマテラス―六条御息所・光源氏論に向けて
5 境界のアマテラス―『更級日記』の「身体・エロス」
6 斎宮の二つの顔―長元四年の「伊勢荒祭神託宣事件」をめぐって
7 わが念じ申す天照御神―『更級日記』のスピリチュアリティ
8 中世神道説における天照大神―特に十一面観音との同体説を巡って
9 システムとしてのアマテラス―近世の神々の水脈から
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