内容説明
絵巻や曼荼羅、物語や儀礼のなかで生動する男女・仏神・異類たち。それらの存在を支えた世界像とはいかなるものだったのか。説話や音楽から、性や童子、さらには聖地や霊地まで、時代とともに揺れ動く文化の諸相を一望し、中世的世界を多面的にとらえた渾身の書。
目次
はじまりのテクスト
総説1 中世日本の世界像
総説2 中世的世界の形成
第1部 芸能の世界像(中世の音声と音楽―聖なる声;中世の童子と芸能―“聖なるもの”と童子;中世の性と異性装―性の越境 ほか)
第2部 知の世界像(中世的知の形態―説話の位相;中世的知の様式―日本における対話様式の系譜;中世的知の集成―寺院聖教の世界 ほか)
第3部 仏神の世界像(中世の仏神と曼荼羅―密教と神仏習合の世界;中世の霊地と縁起―元興寺と長谷寺;中世の浄土と往生伝―冥界をめぐるテクスト ほか)
中世世界像の鏡―縁起絵巻というメディア
著者等紹介
阿部泰郎[アベヤスロウ]
1953年横浜に生まれる。1981年大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。大阪大学文学部助手、大手前女子大学文学部助教授等を経て、名古屋大学大学院人文学研究科教授、人類文化遺産テクスト学研究センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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