内容説明
「いざ、ひのきしん隊」教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の「遺産」をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人々が生きた新宗教の実像に迫る。
目次
序章 新宗教と総力戦
第1章 信仰共同体の危機と再構築―飯降伊蔵と本席‐真柱体制
第2章 戦前における中山正善の活動―宗教的世界の構築とその政治的位置について
第3章 「革新」の時代
第4章 宗教経験としてのアジア・太平洋戦争―“ひのきしん”の歴史
第5章 宗教のなかの「聖戦」/「聖戦」のなかの宗教―“ひのきしん”の思想
第6章 「復元」の時代
終章 動員への経路
著者等紹介
永岡崇[ナガオカタカシ]
1981年奈良県に生まれる。2004年大阪大学文学部人文学科卒業。2011年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、日本学術振興会特別研究員、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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