内容説明
アメリカニズムの変貌。歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視―。「社会的なもの」がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から「カラーライン」の構築まで、集団を単位とする「国民秩序」の淵源に迫る。
目次
第1部 革新主義と国民国家(「社会」の発見と二〇世紀アメリカ国民秩序―社会的な平等、社会的な民主主義;浄化される民主主義―投票改革と二〇世紀の国民;貧困の発見とアメリカ国民―社会的な学知と他者創出;移民コミュニティとリベラルの国民統合論―シカゴ公立学校の外国語教育問題)
第2部 第一次大戦とアメリカの国民形成(産業民主主義の夢―労働者と二〇世紀ナショナリズム;移民の戦争、アメリカの戦争―総力戦とアメリカ化;戦争とカラーライン―「分離すれど平等」)
第3部 二〇世紀国民秩序へ―一九二〇年代の展開(「新しい社会秩序」構想の行方―シカゴ労働党と急進的知識人;シカゴ人種暴動とゾーン都市―「分ける」統治へ;二〇世紀国民秩序の形成―「出身国」とカラーライン)
著者等紹介
中野耕太郎[ナカノコウタロウ]
1967年京都府に生まれる。1991年京都大学文学部卒業。1994年京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。現在、大阪大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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