内容説明
細菌学の成立とともに、その歴史も誕生した。「では細菌もそのとき誕生したのか」との問いに、どのように向き合うのか。本書は、四人の「父」それぞれの認識のみならず、その衝突と対立、いや孤立をすら思考し、そこに初めて浮かび上がる歴史の力を批判的に捉えた斬新な著作。
目次
細菌学の歴史と細菌学の知覚
第1部 前史とされたもの(フラカストロと伝染する病いのたね―「感覚できない極小の粒子」を見ること;レーウェンフックとアニマルキュール―「微生物との最初の接触」)
第2部 細菌学という制度的知覚の誕生(パストゥールと胚種―微生物学の誕生;コッホと細菌学的方法―対象の完成と歴史の始まり)
著者等紹介
田中祐理子[タナカユリコ]
1973年埼玉県に生まれる。2000年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、京都大学人文科学研究所助教、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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