内容説明
西欧・正教・イスラームの三つの世界が接する境域地帯に視点を定め、近代へと移行していく複雑な「世界の一体化」プロセスを、政治外交面から、多言語の一次史料を基づいてつぶさに描き出した、世界的にも稀有な労作。
目次
序章 西欧・正教・イスラーム世界の狭間で
第1章 一八世紀前半までの西欧・正教・イスラーム各世界間の政治的相互関係―オスマン帝国の優位から西欧・ロシア・オスマンの均衡へ
第2章 一八世紀前半までのワラキア・モルドヴァと周辺世界―オスマン帝国との宗主―付庸関係、西欧・ロシアとのつながり
第3章 キュチュク・カイナルジャ条約―国際問題としてのワラキア・モルドヴァ問題の出発点
第4章 一七七四年以降の三世界間の政治的相互関係―ロシアとハプスブルク帝国によるワラキア・モルドヴァ進出の開始
第5章 共和国フランスのワラキア・モルドヴァ進出―フランスとイギリスの両公国問題への関与の始まり
第6章 ナポレオン戦争期のワラキア・モルドヴァ問題―フランス・ロシア・オスマン帝国の狭間で
終章 近代移行期における三世界の中のワラキア・モルドヴァ―その後の展望とまとめ
著者等紹介
黛秋津[マユズミアキツ]
1970年東京生まれ。1994年東京大学教養学部卒業。2004年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。北海道大学スラブ研究センタープロジェクト研究員、広島修道大学経済科学部准教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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