内容説明
二つの法的地位のあいだで揺れ動いたアメリカ先住社会の歴史的経験をつぶさに検討し、合衆国という国民国家と「市民」概念を問い直す。
目次
第1部 合衆国による併合と南西部先住社会―一九世紀後半~一九一〇年代(「インディアン」と「市民」のあいだ―併合後の先住民政策とプエブロ社会;「野蛮なトライブ」から「自活しているインディアン」へ―併合後の先住民政策とナヴァホ社会)
第2部 先住民政策改革運動の高揚と南西部先住社会―一九二〇年代~三〇年代(「トライバル」な組織・習俗をめぐる論争―先住民政策改革運動とプエブロ社会;「玉虫色の法案」とトライバル・ファンドをめぐる論争―重要法案審議過程とナヴァホ社会)
第3部 「インディアン・ニューディール」と南西部先住社会―一九三〇年代~四〇年代(改革のモデルケース―重点施策地域・プエブロ社会における諸改革の意義;「第二のロング・ウォーク」の波紋―ナヴァホ社会における家畜削減政策と通学学校論争)
著者等紹介
水野由美子[ミズノユミコ]
2000年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。2005年同研究科より論文博士号取得(社会学博士)。ニューメキシコ大学客員研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、名古屋大学大学院国際言語文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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