出版社内容情報
科学的知識に社会的次元はどのように関わっているのか。――近年急速な発展をみた社会認識
論を紹介しつつ、科学社会学と認識論のよりよい関係を構築するために何をすべきか、とりわ
け社会学的な理論や知見を認識論や科学哲学にどのように生かすことができるかを丹念に考察
した、気鋭による力作。
目次:
序 論 社会認識論とは何か
第Ⅰ部 社会認識論のさまざまな形
第1章 科学知識社会学
第2章 記述的社会認識論
第3章 規範的社会認識論
第Ⅱ部 事例研究--社会学の歴史から
第4章 戦後アメリカ社会学の理論的・方法論的多様化
第5章 社会学者による自己評価の試み
第6章 社会学の多様化の哲学的分析
第Ⅲ部 よりよい社会認識論へむけて
第7章 メタ認識論的分析
結 論
補 章 KKテーゼと懐疑主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
「リッツァーは社会学における三つの主なパラダイムを区別する。それは、社会的事実パラダイム、社会的定義パラダイム、社会的行動パラダイムの三つである…社会的事実パラダイムは…社会学を、社会構造や制度などマクロな社会的事実の研究と見なす…社会的パラダイムは社会学を、社会的現実の能動的創造者としての個人を研究する学問と見なす。ウェーバーの行為理論はこのパラダイムの模範例となる…社会的行動パラダイムは社会学を、個人とその環境の間の相互作用についての行動主義的研究と見なす。模範例となるのはスキナーの研究である」2018/02/18
kys
0
博論を日本語にしたもの。そのせいか、手堅いがやや退屈。この方面に詳しくないので勉強にはなったが…… これを手掛かりにさらに読んでいかねばならない、という気にさせる。
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