出版社内容情報
「中華」的価値とは一線を画す内陸アジアから、東アジアにまたがる他民族統合を実現した清
帝国の論理・諸政策と統治構造を、チベット仏教文化と儒教文化の緊張関係を軸に捉え、最終
的には西欧近代的価値の流入やナショナリズムの勃興とともに内部崩壊していく過程を実証的
描いた力作。
目次:
序 論 チベット仏教と清帝国--歴史的連続と断絶から
第1章 中華帝国と清帝国--批判的再検討
第2章 清帝国の統合における反華夷思想と文化政策
第3章 尭舜にならび越える「皇清の大一統」--その光と陰
第4章 「自治」論の時代--19世紀前半のチベット論
第5章 英国認識とチベット認識の間
結 論
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- 和書
- くんくんとかじ (改版)