教育言説の歴史社会学

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教育言説の歴史社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 392,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784815803964
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C3037

出版社内容情報

「教育」の氾濫は何を物語っているのか? 少年犯罪、校則、親子関係、個性、
能力などの事例をもとに、〈教育的なるもの〉が生み出される過程を鮮やかに描
き出すとともに、教育言説の固有の正当化形式が見えなくさせていた歴史的・社
会的文脈を浮き彫りにし、現代教育論の再考を促す労作。
目次:
序章 教育言説の歴史社会学/第Ⅰ部〈教育的なるもの〉の系譜 第1章 〈教
育的〉の誕生/第2章 戦前期の教育と〈教育的なるもの〉/第Ⅱ部 選抜をめ
ぐる言説史第3章 職業指導における〈個性〉/第4章 早期選抜制の昔と今/
第5章 学歴主義の制度化と展開/第Ⅲ部 社会化言説をめぐる諸問題 第6章 
校則の論理と校則問題の現在/第7章 大正期の一体罰事件と〈教育問題〉/第
8章 しつけの社会史/第9章 家族―学校の関係史/第10章 学校像の変容と
〈教育問題〉/第11章 〈青少年の凶悪化〉言説の再検討/第12章 〈子供の現
在〉をどう見るか/付 論/結 語


内容説明

「教育」の氾濫は何を物語っているのか?少年犯罪、校則、親子関係、個性、能力などの事例をもとに、「教育的なるもの」が生み出される過程を鮮やかに描き出し、現代教育論の枠組みに再考を迫る労作。

目次

教育言説の歴史社会学
第1部 「教育的なるもの」の系譜(「教育的」の誕生;戦前期の教育と「教育的なるもの」)
第2部 選抜をめぐる言説史(職業指導における「個性」;早期選抜制の昔と今;学歴主義の制度化と展開)
第3部 社会化言説をめぐる諸問題(校則の論理と校則問題の現在;大正期の一体罰事件と「教育問題」;しつけの社会史 ほか)
付論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりん

3
4:《その教育言説、大丈夫?》数年前にスタプラで人に薦めてもらった20年前の本。キャッチーな言説に流されず、考えたいという思いになる一冊。「教育的」なる言葉の使われ方や、メディアで作られる少年犯罪凶悪化のイメージなど、言説の変遷をひもとくことで、今の教育言説の問題点を浮き彫りにしていく。個人的に刺さったのは、教育言説―教育実践の自己完結的な循環! ある「理想状態」を想定してそこから現実を認識・評価するかぎり、十分か不十分かという見方(そしてほとんどの場合は「不十分で問題のある現実」)しかありえない!2023/09/03

たろーたん

3
再読。もともとは「教育の/教育に関する」という意味に使われていた「教育的」なる言葉(例えば教育的心理学など)。しかし、近代以降、徐々に教育における固有の肯定的価値を意味する言葉に変容していき、結果、社会的規範からズレた独自の「内輪」の価値として瀰漫・増殖していく。「教育的に良い/悪い」の対立も結局はこの作られた内輪の価値の上に立っており、その価値の内幕も各人の恣意的な体系によって形作られている場合が多い。そのため、下手をすると体罰や宗教的行為すらも「教育的に良い」とされることすらある。2022/07/04

peisaku2014

2
特に9・10章あたりの学校と家庭の関係史をもう一度確認したくて,再読。読み返すと前半も非常に面白い。「教育的」という考え方がいかに誕生・蔓延したか,など。教育を語る言葉を歴史的に解きほぐす,名著である。2014/07/23

たろーたん

1
再読。体罰問題。近代学校教育は生徒の日常生活のコントロールに関して悪意に満ちた監視と善意に満ちた観察という両義的な意味を抱え込んで進んできている。近代学校教育は、集団の規則へ従うことが教育の本質的な原則の前提を持っていたし、明治後期の中学校などはかなり校則が厳しかった。だが、1970年代半ばから、そのような教育の原理に対して、人権・自由などの法律領域が介入してきたため校則問題が構築された。著者は「問題があるから問題になるのではなく、問題化する動きがあるから問題化する」という構築主義のスタンスをとっている。2022/07/21

たろーたん

1
広田氏の論文集。ヤングの教育の問題をそのまま問題にして研究する姿勢を批判したり(例えば「やる気のある子」「ない子」問題の、その前提とされていることをむしろ問題にする)考え方や、教育は教えることよりも、まず第一に子どもたちの精神を形成し、陶冶するしなくてはならなず、その結果、集団の規則へ従うことが教育の本質的な原則となってしまったことを示すエリアスの考え方など、社会学から教育を見るというのが面白かったかな。2019/12/14

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