内容説明
奥浩平、1943年生まれ。1963年横浜市立大学に入学後、マルクス主義学生同盟中核派に加盟。1965年2月、椎名外相訪韓阻止羽田闘争で、機動隊の警棒で鼻を負傷。退院の10日目、21歳と6カ月の熾烈な短い生を自ら断つ。遺書はなかったが、生前に書き記したノートと書簡をもとに、兄・奥紳平氏によって、『青春の墓標―ある学生活動家の愛と死』が刊行された。この本は当時の若者たちに感動的な反響を呼び、つかこうへい、高野悦子、穂坂久仁雄、高木茂、中野翠、滝沢克己らさまざまな人によって論じられた。語り継がれる永遠の「青春の記録」である。
目次
第1部 『青春の墓標』ある学生活動家の愛と死・奥浩平著(文藝春秋一九六五年刊)(高校時代;浪人時代;大学時代(マルチ学同加盟;七・二事件;原潜寄港反対闘争;終節))
第2部 奥浩平を読む(同時代人座談会「奥浩平の今」;幻想の奥浩平;『青春の墓標』をめぐるアンソロジー)