人間性の医学

飯島 宗一/加藤 延夫【監修】/堀田 知光/太田 美智男【編】

名古屋大学出版会（1997/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 379p／高さ 19cm
• 商品コード 9784815803162
• NDC分類 490.4
• Cコード C3047

出版社内容情報

人間のための学であり、術であり、人々に幸福をもたらす医学とは何かを
問い、どのように対処するかを医学者と哲学者などが考察する。柳田邦男
「尊厳死と安楽死への視点」、上田閑照「医学と死」、坂上正道「医療に
おける自己評価」等１２人が執筆。第２４回日本医学会総会を記念して刊
行された。
目次：
１．　医学と人間（飯島宗一）／２．　尊厳死と安楽死への視点（柳田邦男）
／３．　医学と死（上田閑照）／４．　古代インドの生命観－アーユル・ヴェ
ーダへの道（中村元）／５．　文化人類学からみた　“医”　の構造（山口昌
男）／６．　意識の脳科学（伊藤正男）／７．　感染症の近年の変貌から未来
を占う―感染症未来学試論（加藤延夫）／８．　心臓移植の世界の現況と本邦
の問題点（小柳仁）／９．臨床の視点（祖父江逸郎）／１０．医療における自
己評価―最適の医療を求めて（坂上正道）／１１．インフォームド・コンセン
ト―臨床の現場から（堀田知光）／１２．インフォームド・チョイスの時代へ
－体験的インフォームド・コンセント論（大熊由紀子）

内容説明

人間のための学であり、術であり、人々に幸福をもたらす医学の基本を踏まえ、より良い医療を目指して１２人が多角的に考察。第２４回日本医学会総会を記念して刊行。

目次

医学と人間
尊厳死と安楽死への視点
医学と死
古代インドの生命観―アーユル・ヴェーダへの道
文化人類学からみた“医”の構造
意識の脳科学
感染症の近年の変貌から未来を占う―感染症未来学試論
心臓移植の世界の現況と本邦の問題点
臨床の視点―医師、患者（家族）のふれあい
医療における自己評価―最適の医療を求めて
インフォームド・コンセント―臨床の現場から
インフォームド・チョイスの時代へ―体験的インフォームド・コンセント論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[冬月]

「天然痘ウイルスはヒトのみを自然宿主とする。つまり、野生動物に天然痘ウイルスを保有する者はない。天然痘ウイルスには抗原変異が認められない。つまり、抗原的に単一である。宿主に潜伏感染や持続感染を起こさない。つまり、感染源になるのは発病している患者だけである」p180「薬を受けて呪術的な仕方で病を治すよりも病の苦しみに耐えるということを、ことにジャイナ教では盛んに解くのですが、初期の仏教徒もやはりそのように教えられております」

2015/12/07