出版社内容情報
ベッカリーアは近代刑法学と死刑廃止論の先駆者として知られているが、本書
では、『犯罪と刑罰』から『文体論』と『公共経済学』へという彼の社会思想
の性格を明らかにするとともに、18世紀イタリア思想史の中に位置づけること
によって、イタリア啓蒙の見取り図と特質を浮彫りにする。
内容説明
ベッカリーアは近代刑法学と死刑廃止論の先駆者として知られているが、本書では、『犯罪と刑罰』から『文体論』と『公共経済学』へという彼の社会思想の性格を明らかにするとともに、18世紀イタリア思想史に位置づけることによって、イタリア啓蒙の見取図と特質を浮彫りにする。
目次
序章 国権主義から啓蒙へ
第1章 ムラトーリとイタリア啓蒙の課題
第2章 ジェノヴェージの封建制批判
第3章 ジュノヴェージと啓蒙的改革
第4章 知識人の孤立と犯罪者の反抗
第5章 ヴェッリ『政治経済学』の基本性格
第6章 ベッカリーア『犯罪と刑罰』の社会思想
第7章 ベッカリーアにおける道徳感情とレトリック
第8章 ベッカリーアにおける経済学の形成
終章 経済学とイタリア啓蒙