出版社内容情報
柳田國男の長い学問遍歴と思想体系の底にある根源的問題意識とは何だったの
か? 本書は、柳田学の「農政学から民俗学へ」の転身挫折説を退けて、「国
民総体の幸福」実現のために若き日に学んだ社会政策学の学風を生涯と著作に
貫いた経世済民の学として、柳田学の全体系を解読する。
内容説明
社会政策学としての柳田学。「柳田学」の根源的問題意識とは何か。「民俗学者柳田」説を退け、若き日に学んだ農政学の深化発展による経世済民の学として、柳田の生涯と著作を解読。
目次
課題と方法
辻川時代
布川時代
文学から経済学へ
『農政学』の社会政策論
柳田国男の社会主義論
『後狩詞記』の学問的意義
『農業政策』の一極集中批判
地域主義の倫理的基礎
雑誌『郷土研究』の主題・方法・性格〔ほか〕
-
- 電子書籍
- 海の碧・空の青