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出版社内容情報
人間は怪異を欲している。
2013年、江ノ島に邪神が上陸した。鎌倉周辺は狂気に沈み、“異界”と呼ばれる特異地域と化している。誰もが狂気に陥るなか、専門の心理士だけが正気を保とうとする人々の救いだった。女性心理士・間宮純(まみやじゅん)は危険な仕事をしている自覚がありながらも、怪異に魅せられつつある自分を否定出来ないでいた。純はとある事件をきっかけに無免許にして最高の心理士、島野偃月(しまのえんげつ)と出会う。異界に住み、怪異と対峙し続ける男に純が惹かれていくのは必然であった。邪神と狂気に陥る人々が織りなす本格怪異譚。
内容説明
2013年、江ノ島に邪神が上陸した。鎌倉周辺は狂気に沈み、“異界”と呼ばれる特異地域と化している。誰もが狂気に陥るなか、専門の心理士だけが正気を保とうとする人々の救いだった。女性心理士、間宮純は危険な仕事をしている自覚がありながらも、怪異に魅せられつつある自分を否定出来ないでいた。純はとある事件をきっかけに無免許にして最高の心理士、島野偃月と出会う。異界に住み、怪異と対峙し続ける男に純が惹かれていくのは必然であった。邪神と狂気に陥る人々が織りなす本格怪異譚。TRPG用シナリオアレンジ解説付き!
著者等紹介
水城正太郎[ミズキショウタロウ]
東京生まれ。富士見ミステリー文庫『東京タブロイド』でデビュー。金澤慎太郎名義でアニメ脚本(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
32
【HJ文庫公式レビュアープログラム4月】標題からして内容はクトゥルフかな?と思ったらまさにそれを扱った作品。江ノ島に邪神が降臨し”異界”と化した鎌倉が舞台。怪異に魅了されている心理士の間宮純が、様々な怪異と遭遇するエピソードを綴った短編集です。ラノベなのでマイルドにはなっていますが、怪異に触れて狂気に飲まれていく登場人物の様子からは、十分に《宇宙的恐怖》が感じられます。クトゥルフ神話好きな方はもちろん、これまで読んだことがない方も楽しめると思いました。続編があれば嬉しい限り。2021/04/02
のれん
17
すげぇクトゥルフみたいなあらすじだなぁ、と思ってたら短編1、2話でハッキリ分かるクトゥルフ感。 異界人からの恐怖と幻覚。人外知的生物との遭遇、発狂寸前の夢の世界……etc。唐突な舞台背景に人物像が細かく描写されるバランス感覚は本当にTRPGのよう。 ただこの急展開と強引解決は知らない人からすれば訳わからんやろうし、知ってる人間からしたら主人公強すぎゴリラかな?と言いたくなる。 リプレイものの小説化と考えるなら、もう少しコンセプト突き詰めて欲しかった。 鎌倉舞台とかチョイスは断然良いと思うから余計そう思う。2021/04/05
虚と紅羽
14
最近興味があったクトゥルフなので読んでみたら、これはちゃんと知識がないと分からないクトゥルフ神話テーマ作品。もっとライトなところから始めたかった。 薄い?というか、話がバンバン飛び回っているというか、カードを伏せすぎじゃあありませんか?と問いたくなる。クトゥルフとかTRPGって全部こういう感じなの?読んでる方に前提知識が無いからなのか、全体的に話が突拍子が無さすぎて、知識がない人には個人的にオススメ出来したくない。2021/04/18
真白優樹
13
江の島に邪神が上陸し鎌倉周辺が異界に沈んだ日本で、企業専門の心理士の女性が、ヤミ心理士の謎の男に出会い始まる物語。―――怪異に惹かれるは人の性、けれど引き込まれては戻れない。 深きものどもを始めとするクトゥルフ系の怪異が絡んだ事件が目白押しの短編集であり、全編を通して怪異に惹かれ狂気に堕ちていく人達と現代社会への鋭い風刺が詰まった、背筋が寒くなるような面白さに満ちた物語である。怪異は嘘をつかず人は嘘をつき、人は怪異を穢す。果たしてこの生きにくい世界の中、どんな怪異が待っているのか。 次巻も楽しみである。2021/04/01
TERU
12
江ノ島に邪神が上陸、鎌倉周辺は異界と化し人々が狂気に陥っていく中、専門の心理士だけが人々の救いだった。女性心理士『間宮純』は、とある事件をきっかけに『島野偃月』という不思議に心理士の男に出会うのだが・・・ 怪異事件を解決していく話なのですが、全てがクトゥルフ神話を題材にしており、そちらの知識に乏しいと全く何を言っているのか分からないと思います。軽くとかではなく、直系の作品なのでがっつりクトゥルフです。 2021/04/05
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